デルヴォー、1829年創業
世界最古のラグジュアリーレザーグッズブランド

デルヴォーは〝神のごとく異彩を放つブランド"。シャルル・デルヴォーによって1829年ブリュッセルで設立された家族経営の会社に、ファッション界のさる大御所はそのような賛辞を与えています。世界が認めるデルヴォーは、自ら定めた価値観に忠実な姿勢、ノウハウ、妥協を許さない職人技、クォリティの高い製品で、高い評価を得てきました。

デルヴォー・アーカイブス : 送り状 1847年
デルヴォー・アーカイブス : 1847年からの送り状

時代の先を見つめる力

1835年、ヨーロッパ大陸初の旅客鉄道路線がベルギーのブリュッセル=メヘレン間に開通。1875年頃には、ベルギーは世界最大の鉄道網を有していました。先見性があり現実家であるブリュッセルのトランク製造業者シャルル・デルヴォーは、この〝革命"がもたらす影響にいち早く注目。1880年には早くも女性の新しいニーズに応えはじめました。旅行の際に財布や化粧品等の小物を手元に置いておくためのキャリングバッグです。1908年には、ハンドバッグの最初期の意匠登録が出願されました。

デルヴォー・アーカイブス:Serpoletバッグ、1975。
Serpoletバッグの広告キャンペーン、1975年春夏コレクション。

革新的デザイン

1933年に会社を引き継いだフランツ・シュワニックは、増えつづける超高級バッグの需要に応えることで、デルヴォーを一流ブランドへと成長させました。またオートクチュールの世界で慣行となっていたシーズンごとの新作発表会を高級レザーグッズの世界に初めて取り入れました。フランツ、のちに妻ソランジュの指揮下、デルヴォーは世界の高級レザーグッズの歴史に名を残す、数々の傑作を世に送り出してきました。中でも最高傑作は、1958年のブリュッセル万国博覧会のためにつくられた"Le Brillant"(ブリヨン:輝き、きらめき)です。

次のシーズンのデザインを話合うデルヴォーの製作スタッフ、1951年
次のシーズンのデザインを話合う製作スタッフ、1951年

デルヴォーの工房を訪れる機会があれば、世界最古のラグジュアリーレザーブランドが他に類を見ないものであることがおわかりいただけるでしょう。熟練したアルティザンの手によって生み出されるデルヴォーのバッグは、単なるバッグを超え、まさに生きた彫刻、芸術作品です。デルヴォーの作品は、ベルギーとフランスにあるアトリエでひとつひとつ手作業で作られています。

工房で作業するデルヴォースタイリストのイヴ・デ・ドライヴァー、1951年
工房で作業するスタイリストのイヴ・デ・ドライヴァー、1951年
ブリュッセルのデルヴォー工房
1950年代~1970年代のブリュッセルの工房で働く職人。